工芸品
大崎市の工芸品
大崎市の工芸品は、3つ指定を受けています。
■経済産業大臣指定伝統的工芸品
鳴子こけし、鳴子漆器
■宮城県知事指定伝統的工芸品
しの竹細工
○愛らしい造形美 宮城伝統こけし
こけしの歴史は古く1300年前に初めて作られました。やがて温泉地へ移り住んだ木地師達が、
子どもに木地玩具を作ってあげました。
こけしは、最も簡略化された造形美に加え、工人の表現した美しさにより、
産地の独特の形や模様が生まれ今日に受け継がれています。
宮城県内には、「鳴子こけし」「作並こけし」「遠刈田こけし」「弥治郎こけし」「肘折こけし」の
5つの伝統こけしがあり、系統作者により形・描彩にちがう特徴があります。
産地は、仙台市、白石市、蔵王町(遠刈田)、七ヶ宿町、川崎町、松島町、大崎市(鳴子)です。
大崎市では「全国こけし祭り」が9月に行われ、国内のみならず海外からのこけしコレクターが訪れ賑わいます。
(*2020年の開催については未定です)
○パリから注文 伝統の鳴子漆器
今から350年以上も前の寛永年間(1624年~1643年)の創始と伝えられ、
岩出山藩3代城主伊達弾正敏親が、塗師の村田卯兵衛と蒔絵師の菊田三蔵を京都に派遣し、
修行させ、鳴子漆器の振興を図ったとされています。
1716年~1736年(江戸・享保年間)ごろ,岩出山第4代城主伊達村泰公が京都から竹細工職人を招いて
武士の手仕事として奨励したのが始まりと伝えられています。
以来300年以上の伝統を受け継ぐ工芸品です。
しの竹細工は「しの竹」の皮の部分を用いて表皮を内側にして丁寧に編みこまれているため,
指に優しく水切れが良いなど,機能的にも大変優れています。
弾力性と耐久性に優れたざるやかごなどは,広く日用品として愛用され,最近はインテリアとしても見直されています。
(宮城県公式サイトより)